他宗教・家族葬での心遣いとマナー

家族葬の香典は?

新しい形の葬儀だけに、香典ひとつにも、迷うことがあります。
遺族側としては、内輪だけの簡素なお葬式なので、形式的な儀礼を略したい気持ちから、香典を辞退することもあります。
これは、葬儀の案内をせず、参列してもらわなかった人への対応としては、一般的です。
その場合、「身内だけでお葬式をすませたので香典は辞退します」というのも納得できます。

しかし、参列してもらう人の場合はどうでしょうか。
もともと香典というのは、親戚やご近所の相互扶助として始まったもの。
親族や親しい者は、他人より多めに持っていくのが慣習です。
家族葬でも経費がかかるのは目に見えていますから、「香典はいらない」と言われても、「そうはいかない」と思うのが人情でしょう。

少ない列席者だからこそ、心づかいしなければと思う人も多いはず。
香典を持参してこそ、通夜振る舞いや精進落としにも安心して出席できる面もあります。
故人が辞退するよう言い残していたりすれば別ですが、そうでなければ受け取るのが自然ではないかと思います。
香典返しや返礼品も、人数限定ですから、準備などもそれほど大変なことではないでしょう。

キリスト教の葬儀の流れ

通夜・葬儀・告別式は教会で行うことがほとんどです。

○カトリック
仏式でいう通夜は、「通夜の析り」といわれ、たとえば
聖歌斉唱→聖書朗読→説教→祈り→献花・焼香→結びの折り→遺族のあいさつ
という形で進行します。
葬儀・告別式は、「葬儀ミサ式」といわれ、枢と遺族の入堂から始まることもあります。
言葉の典礼(聖書朗読、説教)、感謝の典礼(葬儀ミサ)の後、告別と葬送(故人の紹介、告別の祈り、聖歌斉唱、弔辞・弔電披露、献花・焼香)が行われます。
最後に遺族があいさつします。

○プロテスタント
通夜は「前夜式」などといわれます。
讃美歌が何度も歌われ、その聞に牧師による聖書朗読、折り、説教が行われます。 最後に献花(日本だけの儀式)が行われることもあります。
前夜式終了後に茶話会で、故人を偲びます。

葬儀は、教派により内容も違うので、葬祭業者をまじえ、教会側とよく打ち合わせておきましょう。
一例としては、オルガン奏楽から始まり、聖書朗読、讃美歌斉唱、祈持が繰り返され、その間に牧師による説教と祝祷が行われます。
続いての告別式では、弔辞は故人ではなく、遺族に向けて読まれます。最後に遺族代表があいさつします。

宗派による葬儀の方法は宗派ごとによって違うので確認しておくことが大切です。

 

家族葬という言葉は定着していますが、新しいスタイルの葬儀です。一昔前、お葬式は地域の人や親族一同が集まり、行うものでした。そのため、香典についてもコンセンサスが存在し、困ることはありませんでした。現在では葬儀もかなりユニークとなり、さまざまな形のお見送りがあります。そういった形式のお葬式では参列する方も香典をどうしたらよいかを迷ってしまうことも多いのです。葬儀はご遺族だけでなく、参列していただける方にも配慮しなければなりません。事前に葬儀社の方としっかり打ち合わせをしておきましょう。
横浜市都筑区で葬儀をご検討中であればひかりの杜に相談してみてはいかがでしょうか。親切な葬儀社なので安心です。